若手の起業家・経営者の方へ商標登録をオススメします
こちらをご覧のあなたは、若くして事業を起こした20代・30代の起業家や経営者、または、これから起業をお考えの方なのではないかと思います。不況が依然と続く世の中で、若いエネルギーをもって逆風に立ち向っていくその姿は、周囲に勇気を与えていることでしょう。
さて、あなたが事業を起こし、継続していく上で、必ず取り扱うものが、商品やサービスです。これらの商品やサービスには、あなたのものと他人のものが区別できるよう、様々な「表示」をすることになります。たとえば、商品名、サービス名、会社ロゴ、会社名、店舗名、マスコットキャラクターなどが挙げられます。
このような、商品名、サービス名、会社ロゴなどは、「商標」になります。
そして、「商標」については、特許庁に申請をすることで「商標登録」ができる制度があります。「商標登録」という語については、おそらく聞いたことがあるのではないでしょうか。
事業者であれば、誰もが必ず関わっていく「商標」。
若手の起業家・経営者のあなたには、未来の成功のためにも「商標登録」を特にオススメいたします。
本ページでは、起業家・経営者の方へ商標登録をオススメする理由や、その効果についてご紹介します。なお、商標とは長く時間をかけて、そこにお客様の信用が蓄積されていくものです。商標登録も、そこに信用があってこそ意味があるものであり、決してお金儲けの道具ではありません。
最近、モラルを無視した儲け第一主義の短絡的なビジネスが横行しているのも否定できません。もし、あなたがこのような事業を行なうつもりであれば、商標登録など不要です。
これから先は読まずに、どうぞ本ページをお閉じください。
1.商標登録をオススメする理由
商標登録は、義務ではありません。また、直接的に「儲け」を生み出すものでもありません。むしろ、登録するには費用がかかります。商標登録制度を知っていても活用しない起業家・経営者の方々は、このあたりが理由ではないかと思います。創業時はできるだけ出費を減らしたい。そのようなお考えも十分にわかります。
しかし、金銭的な「儲け」をすぐに生み出すものではないにしても、商標登録をすることは事業を安心・安全に進めていく上で以下のようなメリットがあります。
(2)他人が無断でその商標や似ている商標を使うことを禁止できる。
(3)「®」を付けられることで、社会的信用が上がる。
(4)財産的な利用ができる。
(たとえば、他人に売ったり、ライセンスをしたりする等)
(5)知財に強いという印象を与え、ライバルを牽制できる。
つまり、商標登録をすれば、あなただけが商品やサービスにその商標を使うことができ、他人によるモノマネ商品や模倣品、便乗サービスを一掃することができます。また、商標登録がされているという事実は、取引先やお客様の信用を上げる効果が間違いなくあるでしょう。取引先の新規開拓においては、交渉を有利にできる要因となるかもしれません。
2.創業時のメリットは「安全に使えることの確認」
このように、商標登録には様々なメリットがあるものの、「でも、ある程度は事業が軌道に乗らないと効果がないのでは?」と思われたのではないでしょうか。
しかし、起業する際や、創業して間もないからこそのメリットもあります。
商標登録を受けると「商標権」という権利が発生しますが、この商標権は重複した範囲では発生しないのが建前です。つまり、商標登録ができたという事実は、その商標を使っても、原則として他人の商標権を侵害することがないのを意味します。
わかりやすく言いましょう。あなたがその商標を使っても、第三者から商標権侵害のクレームをつけられることなく、安心して堂々と使い続けることが、ある意味保証されるようなもの、ということです。「安全に使えることが前もって確認できる」、これがどれほど大きな意味を持つかは、次の項目をお読みいただくことでわかります。
3.商標登録を軽視して失敗するパターンとは?
では、商標登録を軽視した起業家や経営者が陥る、よくある失敗の例を見てみましょう。
起業・創業してしばらく経っても、ふつうは商標トラブルなど起こりません。これは当たり前の話で、あなたの商品やサービスが、まだ世間に広く知れ渡るに至っていないからです。ここで、のん気な経営者であれば、「それ見ろ、何も起こらないじゃないか。やっぱり商標登録なんて予算の無駄だったんだよ。」と思うかもしれません。
それから数か月、数年経って、事業が軌道に乗ってきます。地道な営業努力の甲斐あって、世に送り出した商品は徐々に知名度を広げていきました。売り上げも上がり絶好調!というタイミングで、ある日突然、ライバル会社から内容証明が届きます。
『貴社の商品「○○○」は、当社の商標権を侵害する。今すぐ使用を中止するように。』
よくある失敗例がこれです。何の問題もないだろうという思い込みで使っていた商標が、実は知らない間に他人の商標権を侵害していたと、後に判明するパターンです。
こうなると、通常は相手方の言いなりになるしかありません。特に商標がまったくの同一だと厳しいものがあります。上記の場合は、せっかく時間をかけ苦労して成長させてきた商品名を変更しなければならなくなります。商品名を変更するということは、パッケージ、カタログ、チラシ、ホームページ広告など、すべて作り直すことを意味します。これだけでも相当な出費がともなうでしょう。
取引先やお客様にも、必要な説明が求められるでしょう。「他社の商標権を侵害していたから」などと知られれば、信用はガタ落ち。即刻取引中止となる可能性も低くはありません。上記のように、相手方が商標の使用中止だけで許してくれればまだ良いですが、場合によっては損害賠償金を請求される場合もあるでしょう。
このように、商標登録を軽視すると非常に大きなリスクがあるという点につき、若手の起業家・経営者の皆様には必ず覚えておいていただきたいものです。場合によっては、事業存続が不可能になることも十分に考えられます。商標トラブルは、あたかも時限爆弾のように、ある日突然に発生するものなのです。
なお、「商標のリスク」についての詳細は、以下のページもご参考ください。
商標対策をしないとなぜ危険なのか
知っておきたい商標リスク
4.商標登録は「早い者勝ち」
起業家・経営者の皆様にもう一つ覚えておいていただきたいことがあります。それは、商標登録は「早い者勝ち」の制度であることです。特許庁に登録を申請した順で認められ、「早く使い始めた順」ではないのです。
したがって、たとえ現在ではあなたしか使っていない商標だったとしても、他人が先にその商標を登録申請してしまうと、原則として商標登録は認められることになります。そうすると、商標権が発生しますので、その後にあなたが商標を無断で使い続ければ、その商標権を侵害することになるのです。
ですので、起業家・経営者の皆さんに、「1年間様子を見てみよう」とか「事業が軌道に乗ってからにしよう」とか、ゆっくりしている余裕はありません。特許庁には、毎日300~400件が商標登録申請されています。ライバルに先を越されないためにも、1日も早く行動することが重要です。
5.商標登録は特許事務所にご依頼ください!
ここまでお読みになって、「商標登録の大事さがわかったから、1日も早く登録申請をしたい」と思われた起業家・経営者の方も少なくないかと思います。商標登録の申請は、誰でもすることができますが、登録が認められるまでの書類作成や諸手続は決して簡単ではありません。
そこで、少々費用が必要だとしても、専門家である弁理士に代行を依頼するのが得策です。
当事務所(紫苑商標特許事務所)でも、商標登録の代行サービスを承っております。20代・30代の若手の起業家・経営者の皆様には、特に当事務所をオススメすることができます。
当事務所をオススメする理由
まず、当事務所は日本でも珍しい商標専門の特許事務所という理由です。弁理士も商標業務に特化していますので、これまでの経験値に期待していただけます。また、個人事務所のため、当面は代表弁理士自身が案件担当をさせていただきます。
次に、代表弁理士が30代で若いという理由があります。若いとはいえ、すでに商標専門の弁理士として10年の経験があります(※2007年に弁理士登録)。弁理士全体の平均年齢は約50歳。20代・30代の若手の起業家・経営者の方々が、ここまで年の差のある弁理士に馴染みにくいというのは、火を見るより明らかです。一方で、それほど年の差もない弁理士であれば、相談しにくいことも遠慮なく話せるという、「パートナー」のような関係が築きやすいと考えております。
また、当事務所自体が設立して間もないという理由があります。自分なりの社会貢献がしたいという想いで一歩踏み出して独立したわけですが、同じように起業された方のお気持ちや不安・心配もよくわかるつもりです。そのような方々のお力になって、ともに発展していきたい。長年にわたって良好な関係でお付き合いをしていきたい。これが、当事務所の強い想いです。
当事務所の特徴の詳細はこちら
当事務所のサービスにおける考え方
商標登録の代行サービスについて
起業家・経営者の方には、商標登録の代行を当事務所にご依頼いただくことにより、登録申請から登録完了までを、専門知識がなくてもスムーズに進めることができます。(※全国対応可)
詳しくは、「商標登録サービス」のページをご覧ください。
ご相談・お申込み方法のご確認
以下のフォームより、商標登録の仮申込が可能です。
※まずは、「仮申込」ください。正式ご依頼までの手順などをご案内いたします。
「仮申込」の時点では、手数料は発生いたしません。どうぞお気軽にお申込みください。
仮申込から申請手続までの流れ
また、商標登録にかかる費用のお見積りは、以下のフォームからもご依頼いただけます。
その他、当事務所へのご相談・お問い合わせは、以下のフォームよりかんたんに行なっていただけます。※初回相談無料ですので、どうぞお気軽にご連絡ください。
サービスご提供までの流れ
商標登録についてのよくあるQ&A
商標登録サービスについてのQ&A
※ご回答に有料サービスが必要となる案件は除きます。
なお、事前のご了承なく有料サービスに着手することはありませんので、ご安心ください。
追伸
繰り返しになりますが、商標登録は「早い者勝ち」です。きっかけは、「創業記念」とか「周年記念」など、すぐに役立つ目的でなくても良いと思います。職場に登録証があると、仕事へのモチベーションも高まりますよ。安心・安全な事業の継続のために、ぜひ商標登録をご検討下さい。