ごあいさつ(2019年度 代表メッセージ)
平成31年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
(2019年元日の空 photo by 紫苑商標特許事務所)
今年は、「平成最後の年」となります。
いま、世の中には全体的に「ごまかし」と「まやかし」が蔓延しているように感じます。
よくよく考えてみれば「異常」なことが、日常生活の中で「当たり前」になりつつある。
人々は、なぜか自然と受け入れ、それに伴うリスクについては思考停止している。
そんなふうに感じることが、昨年は多かったように思います。
新時代を迎えるにあたって、ムードによりこのあたりがウヤムヤとされ、
ますます加速するのではないかという懸念が正直拭い去れません。
一方で、新しい時代が人々を「目覚めさせる」のではないかという期待もあります。
商売やサービスの原点に立ち返り、人としての在り方やモラルを誇りにするなど、
日本人が大切にしてきた「長期的視点」や「人のこころ」を重視する世の中への回帰を、
切に願う次第です。
そして、私たちは、何事に対しても「伴うリスク」について、もう少し自分の頭でしっかり考える必要があるように思います。新しい制度や技術の導入については、甘い言葉に惑わされることなく、「本当に穴(問題)はないのか?」ということを長期的な視点で各人がしっかりと考え、おかしなことに対しては毅然たる声を上げていくことが必要だと思います。
さて、これまで述べたことは、「商標」の世界についても当てはまるでしょう。
その是非はともかく、安価なサービスや、耳触りの良いサービスが増加傾向にあるためか、近年は商標自体の重要性やリスクについても、軽視されているかのような印象を受けます。
商標登録は「安い」とか「簡単」という、勝手なイメージに引きずられているのでしょう。
しかし、商標の重要性やリスクは、時代が変わっても変わることはありません。
後で「しまった!」となった時には、取り返しがつかないことも少なくないのです。
ビジネスを行なう上では、商標を簡単に考えてはいけません。
商標に関わる方々は、甘い言葉や情報に流されることなく、商標登録にしても、また、依頼先のサービスにしても、「本当にこれで良いのだろうか?」と自分の頭でしっかりと考え、それに伴うリスクを熟考した上で、判断を下すことが必要だと思います。
当事務所としては、時代が変わってもすべきことは変わりません。
当職ができる範囲内において、依頼人ごとに適した専門性と質の高いサービスを、
それに見合った料金でご提供して、お悩みやお困りごとを解決する。
そして、その結果によって依頼人にご満足していただく。
この当たり前のことを、実直に、誠意をもって続けていくだけです。
当事務所は、「ごまかし」や「まやかし」に惑わされない、リスク意識の高い依頼人のお力になりたいと考えています。
当職に共感いただける、志の高い皆様からのご相談をお待ち申し上げております。
ぜひ一度、当職までご連絡ください。大切な商標について一緒に考えましょう。
平成31年1月4日
代表弁理士 永露 祥生
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