4.弁理士に気軽に質問、問い合わせができない
商標実務担当者の声
当社と昔からの付き合いがあるということで、現在、ある特許事務所に依頼している。
しかし、担当の弁理士がかなり高齢のベテランであるため、
些細なことを質問すると失礼なのではないかと躊躇してしまう。
以前に勇気を出して自分の意見を述べたことがあるが、高圧的な態度で一蹴されてしまった。
それ以来、疑問点などがあっても聞けず、上司への報告の際には非常に困っている。
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これは、特に企業知財部の若手の担当者の方から耳にする声です。
弁理士は平均年齢が高い職業の一つであり、現在、
約1万人いる弁理士のおよそ7割が40歳以上という統計が出ています。
年齢とキャリアが必ずしも比例するわけではありませんが、その場合でも、
やはり年輩の方は長い人生経験で培った技能や知識をお持ちですので、
他業種よりも安心感や信頼感はあるのではないかと思います。
一方で、20代、30代の若手の担当者の方が、いろいろと細かい質問をすることや、
自分の意見を述べることを躊躇してしまうといったお気持ちも、
20代半ばで弁理士になった私自身の経験からもよくわかります。
(正直なところ、今でも大勢の弁理士が集まる会合などで、そう感じることがあります。)
私自身が感じている年輩の弁理士の傾向としては、経験がありすぎるせいか、
「弁理士にとっては当たり前の知識であるけれども、依頼人にとっては当たり前の知識ではない」
ことの説明が抜け落ちやすいように思います。
そのため、長いご経験のある企業担当者の方には理解できることが、
若手の担当者の方には「?」となってしまうのではないでしょうか。
ただ、弁理士には依頼人の皆様への明確な説明義務がありますので、こういった場合は、
「何が理解できないのか」という点を伝えて、遠慮なく質問されてよろしいものと考えます。
疑問点が明確であれば、ほとんどの弁理士は丁寧に回答してくれるはずです。
それでもなお「高圧的な態度」を取られるようであれば、
それは根本的な相性が悪いということですので、担当の弁理士を代えてもらうなり、
依頼する特許事務所自体の変更を、上司の方に相談の上でご検討された方が、
お互いにとってもよろしいのではないかと思います。
当事務所では、このようなお困り事を踏まえて、依頼人の皆様の立場に立ち、
皆様の知識や経験を考慮した上でのご説明やご報告を心がけております。
(詳細は、「当事務所のポリシー」をご覧ください。)