商標登録はなぜ必要なのか?
「商標」になるものとは?
世の中には、星の数ほど多くの商品が販売され、サービスが提供されています。
そして、それらの商品やサービスには、「商標」が使用されています。
「商標」は、その商品・サービスを他の商品・サービスと区別したり、商品の販売元やサービスの提供元を記したりすることに役立っています。
「商標」というと、商品名やサービス名を思い浮かべますが、これだけに限りません。社名・店舗名・会社ロゴ・事務所名・キャラクター図案など、商品やサービスについて使った場合に識別標識となるものであれば、全て「商標」になり得ます。
「商標登録」とは?
さて、皆様は、この「商標」についての登録制度があることはご存じかと思います。「商標登録」という言葉が、一般的にも広く使われていますね。
「商標登録」は、「特許庁」に登録を申請して、所定の「審査」をパスすることで認められるものです。現在、約180万件の登録商標が存在していると言われており、毎年約10万件もの商標が、新たに登録されています。
では、この「商標登録」は、必ずしなければならないものでしょうか?
これに対する答えは、実は「NO(ノー)」です。
商品やサービスに使用される商標を、商標登録することの義務はありません。
むしろ、世の中的には、商標登録せずに、商品やサービスに使用されている商標の方が、数としては圧倒的多数だと思います。
しかし、商標登録をすれば、皆様が事業を営む上で様々なメリットがあります。また、他人の商標との関係で、トラブルに巻き込まれるリスクを圧倒的に減らすことができるのです。
商標登録のススメ
たしかに、商標登録を受けるためには、それなりの費用や時間、手間がかかります。
ですが、長期的に享受できる商標登録のメリットを考えれば、このような一時的な負担は小さなものだと言えるでしょう。
事業者の皆様が、ご自身の商標について商標登録の要否をご検討中であれば、この機会に、ぜひとも登録申請をお進めになられてはいかがでしょうか。
事業の継続とともに、末永く付き合っていく商標だからこそ、我が子を育てるように大切にしていきたいものです。
なお、商標登録は原則として、特許庁に登録申請をした順番(いわゆる「早い者勝ち」)で認められますので、商標登録をご検討の場合は1日も早く行動されることをお勧めいたします。
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